DQX・咲き乱れる花

~いつか来る終わりを笑顔で迎えられたら良いね~

轍ーわだちー

2022年6月3日
僕達のチーム【百花繚乱〜命の花〜】を長く支えてくれた、僕のブログ読者様なら誰もが知るメンバー・アカッシュがこの世を去り、次の冒険へと旅立ちました。


今更ですがこのブログはドラクエ10のブログです。
ですのでこの文章、書くべきなのかな...?と悩みました。
かなりチームの身内な内容ですし楽しい話でも無いですから。
皆さんの目に留まる場所に書くべきなのか?そもそも書くべきなのか?と。



ameblo.jp

だけど、アカッシュのブログ「轍ーわだちー」は沢山の人の目に留まる場所にあって、彼はそのコメントを通して励まされ折れそうな心を何度も奮い立たせた訳です。
その「轍ーわだちー」は今もまだ締め括られてはいません。


彼は最後の入院前日、会う人を僕達【百花繚乱】を選んでくれた。

癌の影響なのか治療の影響なのかはわからないけど身体が浮腫んで辛い中、身体が痛いんだろう信じられない位の冷や汗を流しながら、ふらふらで動く事も辛そうなのに、それでもいつも通りに笑って、『大丈夫やから』と身体を引きずって会いに来てくれた。

その感謝を僕は文章で返したい。
彼の「轍ーわだちー」の最後は僕が締めくくりたい。
ブログの場所は違いますが、彼の様に上手な文章は書けませんが、今から僕の自己満足の始まりです。




 

〈轍ーわだちー〉

最初の彼との出会いは2015年3月末〜4月頭でした。そこら辺のところは記録が無くって記憶になって来ます。

当時8人PTコンテンツ〈ダークドレアム〉が実装となり、その驚異的な強さもあってアストルティアでの毎日の話題はダークドレアム一色になっていた時です。

僕は踊り子で野良PTでコンテンツに突入しました。アカッシュはレンジャーでした。これが初めての出会いとなりますが、もちろん2人共お互いを意識はしていません。

だけど僕もアカッシュもこの時のダークドレアム戦は実は明確に覚えていて、リアルで会った時には2人の思い出バトル・ベスト5には必ずノミネートされるバトルに発展します。

何故ならスレア海岸からコンテンツに突入した直後に僧侶の方が帰っちゃって、8人PTだったはずが7人になっちゃったんです。
当時実装直後のコンテンツと言う事もあり、僧侶が居ない7人PTはそれだけで絶望的な状況でした。

1人居なくなっちゃった場合、例えばFF14でしたらその場でメンバー補充出来るのですが、DQ10では『進む』or『戻る』の2択になってくる訳です。
取り残された7人の野良PTではありますが、どうする?みたいな会議の末、我々は『進む』を選択しました。

『進む』を選択しいざダークドレアム戦に入ると、悲しい位に全く入らないレンジャー・アカッシュのザオラル。仕舞いには彼はザオラルを諦めて、世界樹の葉を何枚も何枚も天に掲げては散らして居ました。


んでも自分自身も驚きなのですが、僧侶無しで7人で勝ちました。
当時これを記事にしたら結構な喝采を頂いたのですが、すみません既に消してしまっています。
とにかくこれがアカッシュとの初バトルだったのですが、なんせ野良PTなので普通に挨拶を経て解散となります。



ですが出会いの縁とは不思議なモノですね。

アカッシュはメンバー・みづきのフレンドだったみたいで。
初の出会いの3月末から少し間が空いて、アカッシュはメンバー・みづきを通して百花繚乱の入団試験を受ける事となり、だるまさんが転んだと言う厳しい入団試験をパスしていよいよ2015年10月2日に満を辞して百花繚乱入りとなります。


そこから当時は百花繚乱と言うチームは、まだまだ不安定なチームだった事もあるのですが、それもあってチーム運営面では惜しみなく力を発揮し、僕を大きく支えてくれました。

バトル面では当時メンバー唯一のパラディンと言う事で、通称パラッシュと言うキャッチフレーズでプクリポの小さい身体で大きなハンマーと盾を持ってチーム最前線で戦ってくれました。

アカッシュが百花繚乱に無くてはならない存在となるには時間は掛かりませんでした。
アカッシュ無くしては今の百花繚乱はあり得ないでしょう。


僕と妻・ゴーマがアストルティアにログインした時、僕達夫婦には何も知らされていない企画でゲーム内結婚式が開催されたのですが、何故だったのかなアカッシュは僕のお父さん役でした。

リアル面では、京都オフ会や大阪オフ会、東京には何度も一緒に行きました。
友達が決して多くない僕なのですがアカッシュは僕をよく理解してくれましたし、僕はアカッシュを友達でありお兄さんみたいな存在に感じていました。

まぁ、繰り返しですがゲーム内ではお父さん役だったのですが。
アレは何でやったんやろか。
とにかく、アカッシュの存在は僕達にはとてもとても大きかった訳です。


そんなアカッシュが2020年7月21日にステージ4の直腸癌を宣告されてしまいました。







アカッシュと最後に会ったのは、2022年5月29日です。
アカッシュが奈良住まいだった事もあり百花繚乱メンバー7人で奈良で会いました。
アカッシュは翌日は入院を控えていましたが、『それでも』、と僕達と会って一緒に笑い合う選択をしてくれました。

既に麻薬投与が入っていたアカッシュに取って、入院前日に出歩く事が身体に響くかどうかと言われれば、当然誰しも答えは1つなのですが。
それでもアカッシュのお母様も『楽しんでおいで』と笑顔で送り出してくれたそうです。


ドラクエ10ではダークドレアムのカードが大富豪で実装された事もあり、会ではクロウメに声優さんのモノマネを振ったのですが大爆笑でしたね。
クロウメはセルのモノマネが得意なんですよ。

他にも色々な話をしました。
「何処何処に行ったね」「あの東京弾丸は辛かったね」「あの時は誰が居たっけ」「あぁ、そうやったそうやった」「アレ、今やから言えるや話〜...」
7人でいつも通りガハガハと笑い合う会になりました。


やがて会がお開きになりメンバー全員でアカッシュを家まで送り届け、だけど僕達は特に何もアカッシュに言いませんでした。
いつも通り『またね』『うん、じゃあね』と言い合い、玄関のドアが閉まりました。いつも通りに。



それからアカッシュが入院して数日が経ち2022年6月4日、アカッシュの報が僕の元に届きました。



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アカッシュはいち早くこの世を去り、あっちの世界を冒険しに行きました。
早すぎる旅立ちです。

すぐにでも追いかけ合流したい気持ちはあるのですが、僕はまだ39歳。残念ながら僕はまだ追いかける訳にはいかない訳です。
後5年〜6年足らずでアカッシュと同い年になってしまいますが、それでもまだ合流は出来ない。
僕があっちの世界でアカッシュと再び合流するのは今から40年以上先の話となるでしょう。



なんせ40年後の話です。

合流する頃には、きっと、あっち側ではアカッシュはエンドコンテンツもガンガン行っちゃうベテラン冒険者かも知れませんね。
世界の1つ2つは救ってドラゴン位は軽く手下にしちゃってるかも知れませんね。
『世界の半分をお前にやろう』なんて言っちゃってるかも知れませんね。

アカッシュはドラゴンクエストが大好きだから。


そしていよいよ満を辞して僕がアカッシュの居る世界に行った時、きっとアカッシュは1匹の大きな大きなマスタードラゴンに乗って僕を迎えに来てくれるんです。
いつも通りに口を大きく開けて笑いながら、ドラクエっぽく『よくぞここまで辿り着いたなガハハハハ!』と出迎えてくれるんです。
そして続いて彼はニヤリと笑いながら僕にこう言うんだ。

『来るのが遅いから【百花繚乱】、先に作っといたでwww』って。


僕はマジかよとアカッシュが作った【百花繚乱】のステータスを見て「チームレベル低いやんけwww」「カンストさせとけよwww」と返すんです。


もしアカッシュの迎えが無かったら、その時は僕がアカッシュを探す旅に出よう。それをまた僕がブログを書こう。
「俺が来たぞ!」「俺はここに居るぞ!」ってアカッシュの目に届く様に、たくさん書こう。

お互いがどんな姿になって居ても必ずまた出会える様に。


そして次のリーダーは誰がする?と相談して、でも結局何だかんだできっと僕がやる事になって。また違う世界での百花繚乱〜命の花〜の冒険が始まるんです。


だから。



いつか来るその時を
また笑顔で迎えられる様に。

今はただゆっくり休んでくれ。


 

長い間力を貸してくれてありがとう。
お疲れ様アカッシュ。
また皆で会いましょう。




『またね』



2022年6月5日
百花繚乱〜命の花〜

〈轍ーわだちー  完〉

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